20160401

バーニー・サンダースさんの演説中に野生の小鳥が演台に。ほほえましい映像。

【旧暦如月廿四日 春分 末候 雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)】

アメリカの大統領選挙に立候補しているバーニー・サンダースさんのことを以前にも書きましたが、先日、ツイッターを見ていたら、とてもかわいらしい映像が飛び込んできました。

サンダースさんがオレゴン州ポートランドで開かれた支持者との集会で演説していると、小さな鳥さんが演台に飛んできました。鳥さんがきょとんとしてサンダースさんを見つめているのが微笑ましかったです。小さな鳥は警戒心が強いので、こんなに人のそばに寄ってくることはあまりないように思います。弱い者を守りたいという思いや優しさを、野生の鳥は感じとっているのかもしれません。



田中龍作さんの以下の記事によると、サンダースさんは「弱者のために政治はある」という哲学を持っているそうです。
バーニー・サンダースと山本太郎 「弱者のために政治はある」(田中龍作ジャーナル 2016年2月15日)
この記事から、サンダースさんの貧困に対する考えを引用すると、
「連邦政府が奨学金の返済から利益を得るのを止めさせる」「政治から大資本を追い出し民主主義を取り戻す」・・・(バーニー・サンダース候補公式HPより)https://berniesanders.com
「1%(富裕層)が99%(庶民)の富を収奪する社会はおかしい」。サンダースは公園で起きていた惨状を克服するための政策を掲げた。サンダースを熱狂的に支持するのは、国家によって貧困に陥れられた若者だ。
ということです。アメリカの連邦政府を日本の安倍政権、アメリカの「大資本」を日本の「経団連」に置き換えると、全く同じ構図ができあがり、アメリカの状況は日本とよく似通っていると指摘されています。

戦争と貧困とは切っても切り離せない問題です。なぜならば、軍事費が高まれば、社会福祉にかけるお金は削られ、庶民の税金が増えるからです。税金が増えて、恩恵は得られない、儲かるのは軍事産業と、それに投資している金融機関などの大資本。

戦争について、サンダースさんは、「中東の現在の危機や情勢不安の原因は、アメリカのイラク侵攻にある」と述べているという見解を持たれているということで(*)、こういう見方をしている政治家がいたなんてとうれしい驚きでした。
2016/02/28 サンダース氏、「現在の中東の情勢不安の原因は、アメリカのイラク侵攻」(イランラジオ)
イラク侵攻にも、アメリカが攻めこむのではなく、国連の査察団による大量破壊兵器の有無についての調査が、タイムスケジュールどおりに行えるように、国連と協力すべきだという考えから、サンダースさんは、反対票を投じています(下記を要約)。一方、民主党の別の候補者であるヒラリー・クリントン氏は賛成票を投じました。
If a unilateral American invasion of Iraq is not the best approach, what should we do? In my view, the U.S. must work with the United Nations to make certain within clearly defined timelines that the U.N. inspectors are allowed to do their jobs. These inspectors should undertake an unfettered search for Iraqi weapons of mass destruction and destroy them when found, pursuant to past U.N. resolutions. If Iraq resists inspection and elimination of stockpiled weapons, we should stand ready to assist the U.N. in forcing compliance.(Flashback: Rep. Bernie Sanders Opposes Iraq Warより)
軍事行動による解決は、あくまでも最終手段であり、国際社会と協力して、外交による解決を図りつつ、過激思想が生まれる根本的な原因に対処すべきだという考えを持たれています(ISSUES War and Peaceを参照)。

原発に関する方針も気になるところ。webDICEによれば原発反対はサンダース氏だけだそうです。民主党から立候補しているヒラリー・クリントン氏は原発賛成、共和党のドナルド・トランプ氏は原発大賛成、同じく共和党のテッド・クルーズ氏は原発に対しては意見を発表していません。

問題発言の多い不動産王の共和党候補ドナルド・トランプ氏は何を考えているんだろう?と思って調べてみたら、"「黒人の命も大事」運動は「面倒」""気候変動はただの「天気だ」"など、私には全く理解不能でした…。"自分は本当にいい奴"というのはお茶目でかわいらしいですね。
ドナルド・トランプ氏が信じる22のこと(BBC 2015年12月8日)
他国のことではありますが、こうやって政策を見比べてみると、世の中に何を望むのか、イシューごとに分けて考えて、どの代表者に投票したら自分が望む世の中に一番近づけるのかを考えるいい訓練になると思います。特に、日本はアメリカの言いなりの与党なので、アメリカの政治の影響は非常に大きいと思います。

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